53. 星章(アン・ナジュム)
マッカ啓示62節
- 沈みゆく星にかけて(誓う)。
- あなたがたの同僚は、迷っているのではなく、また間違っているのでもない。
- また(自分の)望むことを言っているのでもない。
- それはかれに啓示された、御告げに外ならない。
- ならびない偉力の持主が、かれに教えたのは、
- 優れた知力の持主である。真っ直ぐに立って、
- かれは地平の最も高い所に現われた。
- それから降りて来て、近付いた。
- 凡そ弓2つ、いやそれよりも近い距離であったか。
- そしてしもべ(ムハンマド)に、かれの啓示を告げた。
- 心は自分が見たことを偽らない。
- かれの見たことに就いて、あなたがたはかれと論争するのか。
- 本当にかれ(ムハンマド)は、再度の降下においても、かれ(ジブリール)を見たのである。
- (誰も越せない)涯にある、スィドラ木の傍で。
- そのそばに終の住まいの楽園がある。
- 覆うものがスィドラ木をこんもりと覆う時。
- (かれの)視線は吸い寄せられ、また(不躾に)度を過ごすこともない。
- かれは確かに、主の最大の印を見たのである。
- あなたがたは、アッラートとウッザーを(何であると)考えるか。
- それから第3番目のマナートを。
- あなたがたには男子があり、かれには女子があるというのか。
- それでは、本当に不当な分け方であろう。
- それらは、あなたがたや祖先たちが名付けた(只の)名前に過ぎない。アッラーは(どんな)権威をも、それらに下されなかった。かれら(不信心者)は、虚しい臆測や私慾に従っているに過ぎない。既に主からの導きが、かれらに来ているのに。
- 凡そ人間には、欲しいものは何でも手にはいるのか。
- いや、来世も現世も、アッラーの有である。
- 天に如何に天使がいても、アッラーが望まれ、その御喜びにあずかる者にたいする御許しがでた後でなければ、かれら(天使)の執り成しは何の役にも立たない。
- 本当に来世を信じない者は、天使に女性の名を付けたりする。
- かれらは(何の)知識もなく、臆測に従うだけである。だが真理に対しては、臆測など何も役立つ訳はない。
- それであなたはわれの訓戒に背を向ける者、またこの世の生活しか望まない者から遠ざかれ。
- この程度(現世の生活)が、かれらの知識の届く限界である。本当に主は、道から迷っている者を最もよく知っておられる。またかれは、導きを受ける者を最もよく知っておられる。
- 本当に天にあり地にある凡てのものは、アッラーの有である。だから悪行の徒には相応しい報いを与えられ、また善行の徒には最善のもので報われる。
- 小さい誤ちは別として、大罪や破廉恥な行為を避ける者には、主の容赦は本当に広大である。かれは大地から創り出された時のあなたがたに就いて、また、あなたがたが母の胎内に潜んでいた時のあなたがたに就いて、最もよく知っておられる。だから、あなたがたは自分で清浄ぶってはならない。かれは主を畏れる者を最もよく知っておられる。
- あなたは(真理から)背き去る者を見たか。
- 僅かに施しをしては、(物惜みして)止める。
- そういう者に幽玄界の知識があって、それで何でも見えるというのか。
- それとも、ムーサーの書にあることが、告げられたことはないのか。
- また(約束を)完全に果たしたイブラーヒームのことも。
- 重荷を負う者は、他人の重荷を負うことは出来ない。
- 人間は、その努力したもの以外、何も得ることは出来ない。
- その努力(の成果)は、やがて認められるであろう。
- やがて報奨は、十分に報いられる。
- 本当にあなたの主にこそ、帰着所はある。
- かれこそは、笑わせ泣かせる御方。
- また死なせ、生かす御方である。
- 本当にかれは、男と女の組み合わせを創られた。
- それも精液を吹き込むことで。
- また2度目の創造(の復活)も、かれの御心のままである。
- かれこそは富ませ、また満ち足りさせる御方。
- また狼星(シリウス)の主もこの御方。
- かれは昔アード(の民)を滅ぼし。
- またサムードも一人残さず滅ぼされた。
- それ以前にヌーフの民も。本当にかれらは、酷い不義、不正の輩であった。
- また(ソドムとゴモラのように)転覆された諸都市。
- そしてかれはそれを覆い去られた。
- (人びとよ、)一体主のどの御恵みに、あなたがたは異論を抱くのか。
- これは、昔の警告者たちと同じ一人の警告者である。
- (審判の時は)近くに迫って来ている。
- それはアッラーの外何者も明らかにし得えない。
- あなたがたはこの話を聞いて驚いているのか。
- 嘲笑はしても、泣かないのか。
- あなたがたは、自惚の中で時を過ごすのか。
- 一途にアッラーにサジダし、(かれに)仕えなさい。〔サジダ〕